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お金を借りるから筆が進むし原稿用紙を文字で埋める苦行に耐えられる【文豪と借金の書評】

書評文豪と借金

借金は苦行ではなく

自分を奮い立たせる為の活性剤

絶賛借金返済中のタケ(@takekikan01)です。

今回は

文豪と借金

という本の書評です。

文豪と聞くと、圧倒的な文章力と独特の世界観の持ち主である事が多いです。

だからこそ後世に残るような作品を世にたくさん残します。

ただ、文豪と借金という本を読むと、文豪に対する価値観が変わります。

彼らも人であり、だらしがない部分もある。

むしろ常人では理解出来ないぐらいだらしない人もいる。

という訳で、文豪と借金の書評をしていきます。

僕が特に気になった4人を中心にまとめていきます。

タケ

若干ネタバレが入っているのはお許しください。

引用符は文中より抜粋

目次

僕が気になった文豪と借金の4人

文豪と借金
  • 人との繋がりに為に借金をしてしまう(山之口貘)
  • 四十を過ぎて貧乏は辛い(葛西善蔵)
  • ふた月も三月も前のゼニなんかある訳がない(古今亭志ん生)
  • 借金があるから原稿用紙を文字で埋めるという苦行が出来る(山口瞳)

人との繋がりに為に借金をしてしまう

苦しみながらも借金を繰り返すのは、金が欲しいのではなく、人間関係を壊したくないから。

背負って歩いていると、重たくなるのが借金だ

山之口貘

お金を借りるという行為でしか

他人や社会と繋がれない

この文章読んだときに、ソシャゲに課金しまくっていた自分を連想したんですね。

ソシャゲで課金しまくれば自分が強くなる。

強くなると偉くなった気がする。

自分が強く、偉くなれば強い人のコミュニティにも入れてもらいやすくなる。

ソシャゲのコミュニティは虚構でしかないのに、強くて有名な人達に囲まれているだけで自分の承認欲求を満たせる。

課金をすればその心地良さを得る事が出来るが、課金を止めると失う事になる。

課金をしていないと繋がりを失う恐怖から、課金を続けてしまう。

楽しくて課金しているのもあるが、実際は今の美味しい立場を失うのが怖かっただけ。

だから惰性で課金してしまう。

この方と解釈が違うと思いますが、この方の文章を読んで思い出したのは上記の通り。

背負って歩いていると、重たくなるのが借金だ

これも分かりやすくて、自分に刺さる言葉だなと。

借金し始めるとどんどん増えていくんですよね。

1万借りて、もう1万借りて…。

そんなことを繰り返して「5万ぐらい借りたかなぁ」という頃には10万以上借りていたりする。

気づくと雪だるま式に増えていくし、借金で頭の中がいっぱいになる。

そして冷静な判断が出来なくなる。

背負って歩いていると

重たくなるのが借金だ

まさにその通り。

四十を過ぎて貧乏は辛い

僕は貧乏の生まれで、貧乏に慣れているから、貧乏を苦しいとは思わないが、四十を過ぎているのにこの貧乏では全く世の中が厭になる。

葛西善蔵

この方の文章を読んだ時、40過ぎても貧乏で借金まみれというのは虚しくなるんだなと。

自分は34歳なんで、あと6年経ったら40です。

その頃には借金は完済して良い生活をしていたいものです。

ふた月も三月も前のゼニなんかある訳がない

旦那の方から、勝手に貸してくれた金でしょう。

それに、ふた月も三月も前のゼニなんぞ、今頃あるわけないでしょう。

古今亭志ん生

思いっきりネタバレ挟みますが、舞台の衣装代を借りたんですね。

それを借りた目的の通りに使えば何の問題もなかったのですが、個人的な娯楽に浪費してしまったんですね。

舞台前に借主に問い詰められて言った言葉が上記の言葉。

無責任の極みですw

結局舞台へは立派な衣装…どころかボロボロの私服で登壇。

衣装代名目で借金したのに、遊びで浪費した負い目から、舞台では必死で演技します。

結果、その舞台は大成功。

舞台の報酬でお金を返済出来た話。

借金を浪費したけど、必死に働いて返済した話です。

尻に火がつけば、人間頑張れるものです。

マネはしてはいけませんがw

借金があるから原稿用紙を文字で埋めるという苦行が出来る

(給料の)前借りは違法なのかもしれないが、元々給料が不当に安いのである。

借金でもなければ、怠け者の私は原稿用紙を文字で埋めるという難行苦行をやめてしまうだろう。借金があるからそいつに追い立てられてやむを得ず力がつく。

そう考えれば貧乏は怖くない。

山口瞳

元々給料が不当に安いのである。

の一文には本を読みながら吹いてしまった笑

こちらも先ほどの舞台の方と一緒で、借金があるから執筆活動を頑張れるというもの。

頑張る為のエネルギーと考えれば、借金も悪いものでは無い。

借金というと、負のイメージを持つと思いますが、このようにプラスの考え方が出来る方が将来的に大成するのかもしれませんね。

有名な文豪も、私生活ははちゃめちゃだったりする。でもそういう人が大成するのかも

今回僕が気になった文豪4人の借金についてまとめました。

  • 人との繋がりに為に借金をしてしまう(山之口貘)
  • 四十を過ぎて貧乏は辛い(葛西善蔵)
  • ふた月も三月も前のゼニなんかある訳がない(古今亭志ん生)
  • 借金があるから原稿用紙を文字で埋めるという苦行が出来る(山口瞳)

借金があるから執筆業を頑張れたのか、文豪として成功するような方は私生活がだらしがないのか分かりませんが、自分としては前者としておきましょう。

借金があると精神的に追い込まれますが、その追い込みをエネルギーに変えれる人がいる事は間違いないと思います。

追い込まれるから通常時には出ないエネルギーが出る。

借金あるから人生辛いじゃなくて、借金があるから頑張れる!

そうやった前向きに生きていきたいですね。

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