朝…というより昼に起きる。
家には誰もいない。
残り物の食事を適当に食べる。
今日もやることがない。
平日の昼間といえば普通の会社員は働いていると思うが、今の僕は違う。
仕事をしていないただの無職だ。
自分しかいない部屋で冷めた食事を黙々と食べ、ご馳走様も言わずに食器を片付ける。
食後は特にやることもないのでポチポチとスマホをいじる。
元々ソシャゲは好きで、これまで何千時間とプレイしてきた。
最初は無課金だったが、早く強くなりたいと思い課金に手を染める。
いつしか課金が当たり前となり、日を追うごとに課金額が増えていった。
それでも会社員をやっていた頃は、毎月の収入があったのでなんとかやりくりが出来ていた。
でも今は無職。
何もすることがない空白の日々を埋めるために、課金に没頭していく。

こんにちは、タケです。
冒頭部分は僕が会社員を辞めて無職になった頃の様子です。
無職でだらしがない生活をしていた一部ですね。
僕が会社員を辞めて期間工になった経緯を簡単にお話しようかなと思います。
会社員→無職借金300万(人生終わり)→期間工→借金完済
僕は元々地方を転々とするサラリーマンでした。
サラリーマン歴は約10年。
転職はしたことがなく1つの会社で長く働くタイプでしたね。
会社は全国に支店があったので、全国転勤が普通にありました。
僕は都会に配属されることがなかったので、地方都市を転々とする生活を続けていました。
決して仕事が出来るタイプではなかったので、ミスをしては上司やお客さんに怒られる日々が長く続きました。
仕事が終わってからは毎日晩酌。
酒を飲みながら唯一の趣味でもあるソシャゲをポチポチやるのが日課になっていました。
現実の世界ではなかなか結果が出なくても、ソシャゲの中では課金さえしていれば強くなれます。
少ない給料の大半をソシャゲにつぎ込む日々が続きました。
ソシャゲで強くなると自分が偉くなったり、優れていると感じるようになるんですよね。
普段仕事で怒られてばかりなので、至らない自分をソシャゲの課金で穴埋めをしてました。
自分の自尊心や承認欲求を課金で満たしていた感じなんですよね。
側から見たら滑稽だと思いますが、当時の自分はソシャゲへの課金依存で精神のバランスを取っていたんだと思います。
仕事で怒られながらも給料を稼ぐ。
稼いだ給料をソシャゲに突っ込む。
こんな感じで僕のサラリーマン生活はなんとなく続いていきます。
そんなある日、僕の職場で不自然な伝票が数多く発見されました。
帳尻は合っているんですが、伝票の作り方が何かおかしい。
詳しく調べてみると、当時の僕の上司が作った伝票が原因でした。
調べてみると、別伝票で分けたお金が明らかに不自然。
このタイミングでこの金額を出金しないよね?というものばかりです。
当時は信頼出来る先輩社員がいたので、一緒になって証拠を集めることにしました。
調べれば調べるほど出てくる不自然な伝票。
完全にクロだなと思うものだけでも7桁以上。
「これは流石にダメだよな」
ということで役員に報告をしました。
何をしていたのかというと、当時の上司が「会社のお金を横領」していたんですよね。
不自然な伝票を使って会社のお金を出金。
そして出金したお金を自分も好きに使う。
業務上横領は普通の考えて罪が重く、場合によっては刑事事件になるケースもあります(大体は示談や社内での処分で終わるケースがほとんどですが)
僕の見立てでは、「7桁も横領していて証拠もある訳なので、懲戒解雇ものだろうな。会社が大目に見たとしても降格や左遷だろう」と思っていました。
僕が役員に報告をした数日後、役員が僕の職場に来ました。
「上司はめっちゃ怒られて何かしらの処分があるだろう」
このように考えていた僕は、役員に言われた言葉に絶句します。
上司は悪いことをしていたかもしれない。でも、会社は警察では無いから取り締まりは出来ない。
それに店長は業績が良く利益も出している。仮にお金を取っていたとしてもそれ以上の利益を出しているんだからいいんじゃないか。
それよりもこの調査はいつしたの?え?業務時間中?
仕事中にこんなことやって売り上げ落としたらどうするの?
は?
って感じなんですけど、これが役員の回答でした。
横領した事実よりも会社の売り上げが大事らしい。
モラルもクソも無い会社なんだなというのがよく分かります。
自分なりに頑張ってきた会社はこんなんだったのか。
酷くガッカリしたのを覚えています。
そんな感じで会社に失望している時に人事異動の話が来ます。
今思えばここで辞めても良かったのかもしれませんが、転職をしたことがなかった僕はこの時点では辞めるという選択肢は取りませんでした。
そして転勤した先でクソ上司を引き当てます。
クソ上司の特徴を簡単にまとめるとこんな感じ。
- 仕事が出来ない
- 仕事と責任のなすり付けが得意
- 嘘は日常茶飯事で部下に嫌われているが、上役に好かれるのは上手い
転勤してすぐに「あぁ仕事出来ないなこの人」となったのを覚えています。
そんな転勤先である日…
ガチャガチャガチャーーンという音が鳴り響きます。
急いで音が鳴った先に向かうと、ベテランの部下とクソ上司が取っ組み合いをしていました。
結果から言うと些細なことで喧嘩になり、クソ上司側が手を出したようです。
暴力事件になるので、会社の上層部に話が行って後日役員が来ることになりました。
明らかにクソ上司側が悪いので、何かしらの処分が下されるだろう。
当時の僕はこのように考えていました。
ですが、またまた僕の予想は覆されます。
被害者側の部下が左遷されました。
は?
って感じなんですが、これが会社の決定のようです。
横領を見逃し、暴力事件の被害者を左遷するような会社の体質。
ここまで来て本気で会社が嫌になり、退職することにします。
そして、話は冒頭に戻ります。
仕事をするわけでもなく、特にやりたいこともなしにダラダラする日々。
ベットに寝っ転がってスマホでソシャゲをやります。
仕事をしていなければ収入が無い訳ですが、会社員時代と同じような感覚で課金を続けます。
むしろ、暇な時間が増えたので課金額がどんどん増えていきましたね。
月10万なんて当たり前で、多い時は20万以上課金していました。
貯金なんてほとんどしていなかったので、支払いが出来なくなります。
そんな時に頼ったのがリボ払い。
どれだけ使っても月々5,000円で済む支払い方法ですね。
お金に困っていた僕としてはとても助かるシステムなんですが、なんせ金利が14.9%。
とんでもない金利をむしり取られ続けます。
もちろん、金利がやばいことは分かっていたのですが、背に腹は変えられません。
とりあえずリボ払いにして急場を凌ぎます。
ですが、いつまでもこの状態は長く続きません。
ある日、いつも通り課金をしようとしたらなぜか課金が出来ません。
決済画面でエラーが出てしまいます。
「おかしいな?」
と思ったのですが、クレジットカードが限度額が脳裏をよぎりました。
おそるおそる調べてみると、案の定クレジットカードの1枚が限度額天井までいっていました。
通称、リボ天というやつですね。
他のカードもやばいだろうと思い、全部調べていった結果、リボ払いだけで200万以上。
そして、無職期間の税金(社会保険料)も滞納していました。
その額50万。
この頃になると、赤い封筒に「催告状」とデカデカと書かれた封筒が届き始めます。
封筒の中の書類を読むと、どうやら差し押さえられる可能性があるらしい。
- クレジットカードの支払いもやばい
- 税金もやばい
なんとかしないとやばい!
と思い、サラ金からお金を借りようとも思ったのですが、無職だと審査が通らないだろうなと思って諦めました。
その次に考えたのが知人や友人にお金を借りること。
久しぶりな人に会う人達に連絡を取ってお金を貸してくれないか打診しました。
正直、人からお金借りるとかやりたくなかったのですが、背に腹は代えられないんですよね。
やるしかないと思い、片っ端から連絡を取ります。
正直に話した相手もいれば、嘘をついた相手もいました。
それでも運が良かったのか、ある程度まとまったお金が手に入ります。
複数人から50万ぐらい借りることが出来ました。
この段階まできて本気でやばいと思うようになり、仕事を探すようになります。
そんな中、期間工という仕事を思い出します。
思い出すというのは、会社員時代の後輩で会社を辞めて期間工になった人がいたんですよね。
「仕事きついですけど、こっちの仕事の方が稼げますよ」
こんなことを言っていたのを思い出したんですよね。
そして期間工のことをネットで調べまくりました。
検索してヒットした期間工ブログをひたすら読みましたね。
- 未経験でも月収30万円以上可能
- 給料の他に入社祝い金や満了金
- 寮費光熱費無料
ネットで情報収集して、期間工は稼げるんだなというのがよく分かりました。
僕が初めて期間工に応募した時は、期間工.jpを利用しました。
期間工求人が一覧で載っているので求人を探しやすかったです。
無職で借金300万。
ここまで追い詰められてようやく期間工になろうと決意します。
ちなみに会社員時代の話や無職期間の話は、僕のプロフィールページで詳しくまとめています。
人生終わりかけていましたが、期間工で復活
無職時代に怠惰な生活とソシャゲへの課金で借金300万を抱えた僕でしたが、クレジットカードがリボ天したことが原因で危機感を覚え、期間工になることを決意。
この時点で33歳。
工場での勤務歴はなく、全くの初めての業界となります。
工場でのライン作業はきついとは聞いていましたが、本当にきついですね。
筋肉痛を通り越して腱鞘炎になったことも。
指を曲げて広げようとするとバネのように伸びてしまうバネ指も経験しました。
作業場では動き回るので汗だくになります。
夏場での仕事は本当にきつくて熱中症になったこともありました。
きついことはたくさんありましたが、その分お金はたくさん稼げましたね。
僕は最初は豊田自動織機で6ヶ月。
次は日産追浜工場で1年半働きました。
関連;豊田自動織機の期間工はきつい?長草工場勤務の僕が実際の評判を解説
関連;日産追浜工場の期間工はきついのか?1年半勤務した僕が実際の評判
ちょうどこの記事を書いている時点で2年期間工をやったことになります。
長年苦しんだ借金が終わった瞬間のツイートです。
期間工1年半やる頃には借金300万は完済しました。
最後の一括精算をした時は本当にスッキリしたのを覚えています。
期間工は給料だけでなく入社祝い金や色んな手当があり、契約期間を満了すれば満了金も貰えてしまいます。
さらに期間工の寮は寮費光熱費無料※
たくさん稼げて固定費を抑えられるのが期間工の仕事の良いところです。
※豊田自動織機は僕がいたときは寮費月4,500円でした。今は無料です
豊田自動織機6ヶ月間で稼いだ金額は247万。
日産追浜工場1年半で稼いだ金額は606万円。
関連;半年間で2,477,246円稼いだ豊田自動織機期間工の給料明細を大公開!
2年で850万円以上稼いだことになりますね。
日産追浜工場にいた時はコロナの影響で工場の操業が安定しなくて残業や休日出勤が少なかったのですが、それでもこれだけの金額を稼げています。
年収ベースで430万円ぐらいですね。
元々はただの無職の33歳の人間だった訳ですが、工場勤務未経験で特別なスキルも資格がない人間でもこれだけ稼げています。
仕事は楽とは言えませんが、僕のような何も取り柄がない人間でも、期間工で稼いで借金300万を完済することは出来ます。
期間工は人生終わりではない。デメリットはあるがメリットも多い
- 期間工って底辺職なんじゃないの?
- 働いている人間はやばい人が多いでしょ?
- 単純作業だけやり続けてもスキルが身に付かないよ?
こういった意見があるのも事実です。
もしかしたらこの記事を読んでいる方の中に、期間工に対して偏見がある方もいるかもしれません。
特にスキルが身に付かないケースに関しては今も昔も変わらないですね。
1日にボルトを3,000本締めたり、クリップを3,000個はめたりします。
単純作業を繰り返したところでスキルはあまり向上しないのは事実ですね。
経験を積みたい方は他の仕事をした方が良いかもしれません。
ただ、効率良く稼ぎたいという人には期間工という働き方はおすすめ出来ます。
期間工でよくある質問を簡単にまとめていきます。
期間工はきつい?
期間工はきついです。
人によっても工程によってもきついと感じる点は違いますが、よく言われる期間工のきつい点は以下の通りですね。
- 肉体への負担が高くてきつい
- 単純作業を繰り返すのがきつい
- 時間が経たなくてきつい
- 昼夜二交替がきつい
- 集合寮での生活や通勤バスがきつい
ライン作業をしている人間なら誰しも感じることです。
ですが、このきつい作業を乗り越えるからこそ期間工は稼げるのです。
特に肉体的なきつさは最初のうちだけなので、慣れてくると飽きるとか時間が経たないという方がきつく感じることが多いですね。
目の前の作業さえやっていればお金を稼げるのが期間工の良さなので、脳死で働けば良いのは精神的には楽かもしれません。
期間工で働いている人はクズばかり→そんなことない
- 期間工はクズばかり
- 他の会社で通用しない問題がある人が多い
こんな感じのことを言われることがあります。
僕も初めて期間工になる際は同じようなことを感じていました。
ヤバイ人が多いんじゃないかと。
でも、実際に働いてみた感じはどちらかと言うと普通の人が多いなと。
ホント、どこにでもいるような方です。
もちろん、中には変わった人や関わるとヤバそうな人もいます。
期間工は採用基準が低く、面接でも難しいことは聞かれません。
ある程度若くて健康的な人なら大体採用されます。
そうなると、一部変わった人や非常識な人が紛れ込んでしまうこともあります。
この一部の変わった人が悪目立ちするので、期間工は変な人が多いんじゃないかという風に感じてしまうんですね。
大多数の人はどこにでもいるような普通の人なので、そこまで難しく考えなくても良いです。
自分の工程のすぐ近くの人変わった人だった場合はどうするか。
という点ですが、期間工の仕事は基本的には黙々とやる作業が多いです。
ひとたびラインが動き出してしまえば、目の前の作業に集中しなければなりません。
作業に没頭していれば周りの人のことはあまり気にならなくなりますね。
ただ、厄介なのは2人で協力して行う作業の場合ですね。
こういう工程でペアを組まないといけない場合は、最低限の会話はしなければなりません。
配属工程も人間関係も入社してみないと分からないことが多いので、こればっかりは運になりますね。
場合によっては苦手な人と上手くやらないといけない場合も出てきます。
とはいえ、間工の仕事は作業することなので、世の中にたくさんある仕事と比べるとコミュニケーションは少なくて済みます。
- 人と話すのは苦手
- 極力人と関わりたくない
こういう人におすすめの仕事と言えます。
期間工から正社員を目指すことも可能
期間工から正社員を目指すことが出来ます。
基本的にどのメーカーでも正社員登用試験があるので、正社員に憧れる人はチャレンジしてみるのもアリです。
期間工は雇用期間に縛りがあります。
一方、正社員は言うまでもなく雇用期間に縛りがありません。
途中でリストラされたり、定年にならない限りは長く働くことが出来ます。
晴れて正社員登用試験に受かれば一流メーカーの正社員の肩書きが手に入ります。
社会的な信頼度は段違いですね。
ぶっちゃけ、一流メーカーの正社員というだけでモテてしまう人もいるかもしれません。
年収も年々上がっていきますし、夏と冬のボーナスも貰えます。
現場で社員のボーナスの金額を聞くとビビりますね。
社歴がある程度長ければ100万ぐらいのボーナスは普通に貰っています。
世の中にはボーナスが無い会社もある中、ガッツリとボーナスをもらえるのも正社員の魅力かもしれません。
期間工で人生終わりな状況から復活出来る
33歳、無職で借金300万の状態から期間工の世界に飛び込みました。
期間工を1年半やる頃には借金300万を完済。
今では毎月の支払いに悩まされない生活を送れています。
借金があると、本当に頭が痛くなるというか、胸が苦しくなるんですよね。
「今月の支払いどうしよう」
こればっかり脳裏をよぎるようになります。
簡単とは言いませんが、期間工でしっかり働いてお金を稼げば借金を完済したり、貯金を作ったり出来ます。
浪費をしなければ半年で100万ぐらいは余裕で作れます。
- 今の仕事に不満がある
- 給料が安すぎる
- 借金がある
今がこういう状態でも期間工で人生を逆転させることは可能です。
僕が初めて期間工になった時は期間工.jpを利用しました。
主要な期間工求人が一覧で見れて比較しやすいのが特徴です。
応募の際は運営元のアウトソーシングという派遣会社がしっかりサポートしてくれます。
関連;期間工.jpの評判はどう?アウトソーシングの口コミやデメリット3点を解説
- 履歴書添削
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もちろん無料。
普通に受けると合格率50%ぐらいだが、うちのサポートを受けた人は90%以上は合格する。
僕が利用した時の担当はこのように豪語していました。
面接に行った時のメンバーと入社日のメンバーが同じだったので、僕が応募した時は100%の合格率でしたね。
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